八王子ふたば保育園は定員60名、認可保育園としては比較的少人数の施設です。少人数の保育園の良いところは、一人一人の子どもを丁寧に見てあげられることです。

当然のことですが、子どもたちは一人一人違います。同じ年齢でも成長の度合いは異なり、それぞれに性格も長所も違っています。それぞれの子どもをきちんと見て、その子の持っている良いところを伸ばしていくこと、そしてその子が今必要としている援助を的確に行うこと、それが一人一人を丁寧に保育することです。その子の性格を見て、秘めている能力を見つけ出し、どうやったら能力を伸ばしてあげられるか、今このときにどんな援助をすればその子のためになるのか、そんなことを毎日毎日考えながら、子どもの個性を大切にした保育を行っています。

世の中には“個性を大切にする”ことを、“したいことを自由にさせる”ことだと勘違いする人もいらっしゃいますが、個性を認めることと、好き勝手なふるまいを許すこととは違います。保育園はひとつの小さな社会です。社会の中で生活するには、自分本位な考えを抑えて自分を律する力を身につけることも必要です。自分本位ではなく、他を思いやり、互いを認め合う気持ち、それがひいては子どもたち自身がそれぞれの個性を尊重することにもつながります。

保育園は子どもにとって“最初の集団生活”、“最初の社会”です。その“最初の社会”の中で、子どもが自分の良いところを発揮して輝いていくことができれば、今後社会に出たときにもきっと自信を持って前向きに生きていくことができると信じています。保育園時代は、人としての基礎を育てる、とても重要な時期です。そのことを常に意識しながら、八王子ふたば保育園の保育者は毎日、子どもたちの“個性”に向き合っています。