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八王子ふたば保育園の保育内容
私たちが大切にしていること
子どもたちの「人」としての尊厳を忘れない
八王子ふたば保育園の創設者である先代の園長は、子どもたちのことを「小さい人たち」「小さい方々」と表現することがありました。子どもたちを揶揄する表現だと誤解される方もいらっしゃるかもしれませんが、そうではありません。

子どもたちは幼く、身体も小さく、知識や経験も少なく、誤解を恐れずに言えば“かよわい”存在です。周りの大人たちが守り、教え導き、より良く育っていくためにさまざまな援助を行う必要があります。しかし、それは子どもたちが“人として劣っている”ということではありません。言うまでもなく、人としての尊厳は子どもも大人も同等です。幼く小さな子どもたちであっても、その存在を軽んじられることなく、ひとりの「人」としての尊厳が守られなくてはなりません。そのことが、「小さい人」という表現に集約されているのです。

八王子ふたば保育園 子どもは、小さいうちはなかなか大人の望むようには動いてくれません。特に1〜2歳の頃は自分の興味のままに行動し、周りの大人を困らせたり苛立たせたりします。何度言い聞かせてもこちらの言うことをきいてくれなかったりもします。しかし、それは誰もが通ってきた成長の過程です。子どもが大人の言うことをきかないからといって、それを理由に肉体的にも精神的にも苦痛を感じるような“罰”が加えられてはならないのです。

子どもたちは、こちらがきちんと向き合い、丁寧に根気強く、言葉を惜しむことなく何度も伝えていけば、やがて成長と共に少しずつ理解し、こちらの思いに応えてくれるようになります。忘れてはならないのは、常に「人」と「人」として子どもたちに向き合うということです。子どもと大人、園児と保育者、身体の大きさも経験の数も違い、立場の違いもありますが、お互いに「人」と「人」、その尊厳の重さは対等です。“優劣”や“上下の関係”はないのです。

今は「小さい人たち」「小さい方々」という表現を用いることはありませんが、その表現に込めた先代園長の思いを忘れることはありません。子どもたちの「人」としての尊厳を、常に決して忘れない。それが八王子ふたば保育園の保育の根底を支えています。