外で遊ぶのが大好きな子どもたちですが、雨の日にはそうもいきません。そんなときも充実した室内遊びができるように、八王子ふたば保育園ではたくさんの玩具を用意しています。良いおもちゃを通してさまざまな体験をしてほしいからです。

「たかが遊び」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、実は幼児期の「遊び」はとても重要な意味があります。例えば積み木で遊ぶことで、物を構築する創造力や何かに見立てる想像力、倒れないようにバランスをとるための力学的視点、あるいは美しい形を組んでいくための美的センス、さらには友だちと一緒に作ることによる共同性、友だちの意見を聞き入れる協調性、自分の考えを伝える表現力といった力が育まれていきます。遊びながら、集中力や判断力、社会性など、さまざまな力が育っていくのです。真剣に集中して遊んでいる子どもたちは生き生きとして楽しそうです。保育界ではこれを“遊びこむ”といいます。この“遊びこむ”時間が、とても大切なのです。

読み書きの能力や計算力などの（テストなどで）数値化できる能力以外の、測定することのできない能力を「非認知能力」といいます。「非認知能力」は意欲、自信、忍耐、自立、自制、創造性、探究心、共感性、コミュニケーション力、道徳心など、多岐にわたります。どの能力も人が生きていくために必要な力、「人としての土台」をつくる力です。この「非認知能力」が、“遊びこむ”ことによって育っていくのです。たかが遊び、されど遊びです。子どもたちが十分に“遊びこむ”ことのできる環境を用意してあげたいと思っています。