核家族化が進行した現代社会では、子どもたちとお年寄りが触れ合う機会は少なくなっています。八王子ふたば保育園では「世代間交流」として、近くの高齢者施設を訪問したり、園行事に地域のお年寄りを招待するなど、子どもたちと地域のお年寄りとの交流を積極的に行っています。

高齢者施設を訪問すると、初めのうちは子どもたちも施設のお年寄りたちとどう接していいのかわからないようです。しかし訪問を重ね、交流を続けていくうちに接し方がわかってきて、お年寄りに対する優しい気持ちが生まれてきます。他の人を慈しむ優しい気持ちは、子どもたちの心の成長にとってとても大切なことです。施設のお年寄りの方にとっても小さな子どもたちとの触れ合いはとても楽しいひとときであるらしく、心待ちにされているお年寄りも少なくないようです。

平成17年度の終り頃に試験的に行った高齢者施設訪問でしたが、施設側からも歓迎され、翌年から定期的に訪問するようになりました。新型コロナウイルス感染症が感染拡大していた時期には一時中断しましたが、現在は感染症の予防に充分に配慮しつつ、できる範囲で実施しています。