現代社会では、自分が親になるまで小さな子どもに触ったこともない、という人が増えています。地域社会のつながりが希薄になり、近所の小さい子どもと遊ぶ機会もない、核家族化が進んで甥姪の世話をすることもない、親戚の子どもたちとの交流もない、そのような状況の中で生きてきて、自分が親になって初めて子どもと向き合うことになるのです。子育てに戸惑い、ストレスを感じるのも当然かもしれません。

八王子ふたば保育園では中学生、高校生などの職場体験や育児体験に積極的に取り組み、受け入れています。職場体験やボランティア活動で保育園にやってくる中学生や高校生も、小さな子どもと接するのが初めてということが少なくありません。初めはどうしていいのかわからずに戸惑っている彼らも、すぐに子どもたちと打ち解けて一緒に遊んでいます。中学、高校の年頃に、こうして小さな子どもとの触れ合いを経験することは、彼らの社会勉強に役立ち、人間形成の上でも大切なことです。やがては彼らも親になることでしょう。そのときに少しでもこの経験が生きてくれればいいと思っています。

職場体験などでやってくる中学生や高校生たち、中には最初はあまり乗り気でない生徒もいたりします。しかし小さな子どもたちに「おにいさん」「おねえさん」と慕われると悪い気はしないものです。保育園の子どもたちも“大きいお兄さん”や“大きいお姉さん”が大好きです。帰る時刻が近づく頃にはすっかり保育園の子どもたちと仲良くなっています。帰っていく前に「どうだった？」と感想を聞くと、たいていは「大変だけど楽しかった」と答えてくれます。「学校の勉強よりずっと楽しい」と答える生徒もちらほら。う〜ん、わからないでもないけれど、学校の勉強も頑張ってね。

八王子ふたば保育園での職場体験やボランティアを希望される方（学校関係者、学生など）はお電話にてご連絡ください。お問い合わせもお気軽にどうぞ。