3月下旬になるといよいよ卒園式です。毎年、十数人の「うさぎ組」の子どもたちが卒園を迎えます。いちばん長い期間で5年間の保育期間を経ての卒園です。保育者も保護者の方々もさまざまな出来事が思い出されて感慨もひとしおです。可愛らしく礼装した子どもたち、保護者の方々も正装です。普段は活動的な服装の保育者も、今日ばかりは晴れ着姿です。「おめでとうございます」の声が園内に飛び交います。

式典では卒園する子どもたちひとりひとりに園長が声をかけながら卒園証書を授与します。神妙な面持ちで証書を受け取る卒園生たち、受け取り方にも個性が出ます。その姿に入園したばかりの頃の、小さかった姿が重なります。もうこんなに大きくなりました。粛々とした中で卒園証書の授与が終ると、皆で歌をうたって子どもたちの門出をお祝いします。歌いながら感極まって思わず涙ぐんでしまう保育者や保護者の方々の姿があるのも毎年繰り返される光景です。式典が終わると記念撮影タイム、園の集合写真を撮影した後は、みなさんそれぞれ思い思いの人たちと並んで“撮影会”が始まります。担任だった保育者を囲んで、あるいは仲のいい友だちと、思い出話を交えた“撮影会”はなかなか終わりそうにありません。名残は尽きませんが、子どもたちの新しい旅立ちです。卒園おめでとうございます。