“おしゃれ”と言っても、もちろん華美に着飾っていたり、流行のファッションをしているというのではありません。ただ「子ども相手の仕事で汚れてしまうから」などというような理由で「ジャージにエプロン」といった服装はしていないのです。子ども相手の仕事であっても、いや、子ども相手の仕事であるからこそ、保育者は服装にも気を遣います。職場で働く大人としての身だしなみ、そして少しばかりのおしゃれ心、それは実はとても大切なことなのです。

子どもたちは保育者のことをよく見ています。毎日身近に接してくれる保育者の一挙一動や言葉遣いから大きな影響を受け、マネをしながら自分のものとして取り込んでいきます。その保育者が「子ども相手だから」とおざなりな服装をしているわけにはいきません。常に身だしなみを整え、清潔を保ち、さりげないおしゃれをして子どもたちに接しています。私たち保育者は、子どもたちの憧れとなり、マネをしたいと思ってもらえる対象でなければならないと思うからです。ですから今日も私たちは、お気に入りの服を着て、ちょっとだけおしゃれをして、颯爽と子どもたちの前に立つのです。